主任司祭 西川 哲彌(にしかわ てつや)

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クリスマスが終わったばかりですが、今年も残すところ数日となりました。
一年を振り返ると、いろいろなことが浮かんでくるでしょう。

コロナは耳にタコでしょうが、コロナのおかげで、普通にやっていたら経験もしないことを、経験することになりましたね。

中高生でも、授業がオンラインになったり、司教様の全国会議もズームでやったりしておられるようです。時代の流れですね。「スマホなんて、私とは、関係ないもの」と言っていた方が、周りが「ライン」で結ばれて、情報が流れているのを目の当たりにして、スマホに切り替えたという話を聞きます。

この便利さは、一度味わったら、もとには戻れないでしょうね。コロナは、大きな犠牲を出していますが、その代償として、人間社会に大きな恵みを残して行きつつあります。スマホを始め、情報伝達の簡単なツール等がそうです。

大企業が、都心の本社ビルを売りに出しているというニュースは、もうニュースとしての価値がなくなっています。大きなビルで権勢を誇るより、優秀な社員を一人でも多く採用することが大事な時代になっているからです。時差を考えなければ、日本とアメリカとヨーロッパで会社を動かして行けるのです。今の高校生は、ゆくゆくは宇宙衛星で、丸くて青い地球を見ながら、会社の仕事をするということも夢ではないかもしれませんね。

それにしても、地球では、何のためか、悲しいことが続いています。タリバンが統治者になって、女性蔑視政策がまかり通っているアフガニスタン、軍部が国を支配して、反抗する勢力に鉄砲を向けているミャンマー、異常な選挙で反対派の口を封じた香港、等々。

脱炭素が世界共通の合言葉になりました。ほんの30年前は、北京を始め中国の主要都市は、1000メートル先が霞んでよく見えないという現象が伝えられていました。車やオートバイの排気ガス、それに火力発電所、工場から出る排煙などが原因でした。それが今ではどの都市も青空が見えているというニュースです。

あと5年も経ったら、車の八割は、電気か水素で走るようになるということです。そういえば、教会の前を走る車は、大きな音を出しません。もちろん、タイヤが道路に接しているから走るので、その音はします。しかし、昔のような排気ガスが出る音や大きなエンジン音はあまり聞かなくなりました。この調子で行けば、この地球も、まだまだ、なんとかなるのかなと思います。人間も、やればやれるのかなと思います。

問題は核エネルギーの使い方です。そして、使用後、出てくる核廃棄物です。核反応は原理がわかれば、割と簡単に操作できます。信じられないほどの熱が出ます。その熱でお湯を沸かし、タービンを回せば電気はいくらでも作られます。それが「原発」です。そこには、想像を絶するほどの放射能が出ます。放射能は、生きている細胞に作用して、正常な働きを壊してしまいます。

人類は、きちんと、核廃棄物の処理方法を作れるまでは、原子力は使ってはならないのです。核廃棄物を次世代に残してはならないのです。核を兵器に使うなんてもってのほかなのです。核装置を小型にし、ミサイルに装備し、先制攻撃に使用する計画があると報道されています。やめていただきたい。とんでもない話です。核エネルギーの平和利用が、どんなことになるか、福島第一原子力発電所が十分に教えてくれたはずです。

今は、常磐自動車道が高速道路になり、福島第一原発に気付かないで通り過ぎるくらいになりましたが、地震が起きて3〜4年は、本当にゴーストタウンのようでした。街並みはそのまま、商店やラーメン屋はまるで仕事をしてるような感じでした。ただ、人っ子一人もいない、死んだ街になっていたのです。壊れた原発から飛び散った見えない放射能が自己主張しているだけです。最近は、除染作業(放射能を含んだ土を取り除いて、地中深く埋め、放射能の影響をごく少量にすること)が進んで帰還する方も増えて、街らしい雰囲気が出来ているということです。

この2年は、コロナで明け、コロナで暮れました。このまま消えてしまうかと思ったら、強烈な新株が現れて、暴れているようです。日本は水際作戦が功を奏したのか、抑えられています。おかげさまで、マスク、手洗い、アルコール消毒は当たり前のことになっています。

いつだったか、マスクを忘れて御ミサを捧げていたら、信徒の方に、小さな声で「マスク」と言われ、香部屋に取りに行ったことがあります。香部屋には予備のマスクが数枚置いてあるのです。このところ、マスクなしに、商店街は歩けませんし、お店にも入れません。

さて、一つ報告です。畑に植えた白菜とキャベツです。ただ、虫さんの餌にするために植えたのかと思われるほど食われてしまい、見る影もなかったのですが、今、なんとか、巻き始めたかというところに来ています。かわいいです。西川神父絵