主任司祭 西川 哲彌(にしかわ てつや)

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先週、一枚のはがきを受け取ってびっくりしました。はがきの主は。札幌に住む古い友人の奥さんです。古い友人というのは、上智時代のクラスメイトで、郷里に帰って職に就き、結婚して、今、孫が何人もいる心根の優しいやつです。

若い頃、何かの用事で北海道に行くことがあったら、連絡して寄り、泊めてもらって奥さんの家庭料理を、腹一杯食べさせてもらったりしましたが、歳をとるに従って横着になり、札幌を通過して稚内、北見、釧路に行き、帰りは札幌を飛び越して東京に帰るという不義理を繰り返していました。時々、思い出したように電話をしたりはしていましたが。

奥さんが、なぜ、葉書をよこしたかというと、なんと、たまたま、パソコンで清瀬教会のホームページを見て、司祭短信を読み、「近くにいて、いつもお目にかかっているような気がしてきます」というわけなのです。

最初に、お知らせ係の方と打ち合わせをした時、この「お知らせ」をホームページに載せますがいいですかと聞かれました。一瞬、「短信」抜きでと言いたい衝動を感じましたが、一所懸命やっている方々に、最初から、「それはダメ」なんて言えません。むしろ、教会で何が起きて、その後どうなっているかを、信者さんに知ってもらういいチャンスになるかもしれないではないかと思いました。今もそう思っています。

それにしても、郵便なら、早くても二日、もたもたしてると三日はかかるものが、瞬時にして、自宅のパソコンで読めるなんて、たいしたものです。

さて、これも、先週のことです。2地区の木野さんが自転車で教会にいらっしゃって、「神父さん、遅くなってすみません。コンサートの切符をお届けに来ました。」と言って、はがき大の招待状を渡してくださいました。チラシを預かって、掲示板に貼ったりしたのでよくわかっていました。

土曜日なので、午後4時30分からの入門講座に間に合うかなと訝っていました。結果的には、コンサートは4時過ぎに終わり、教会に行かれる方の車に便乗して4時25分に着くというグッドタイミングで間に合いました。

コンサートは、清瀬駅北口の「けやきホール」が会場でした。良い席を取ろうなんて気持ちはさらさらなかったのですが、とにかく早めに行って、気持ちの準備をしようと思い、11時半頃教会を出たのです。その日はとても暑い日で、その上雨が降り始めていたのです。私としては、コンサートの会場は、かなり冷房が効いているので、ヨレヨレでもいいからスーツを着て行こうと思い、教会を出発する時から着て出ました。商店街を抜けるまではなんとかなりましたけど、暑くて暑くてたまらないので途中で脱いで手にかけました。

駅の階段を上がり、渡り廊下を通って西友に入り、4階に行きました。本屋さんに寄って一冊、買いたい本を探そうと思ったからです。本屋さんに入る前に、広い廊下を通りますがその壁に、「核兵器禁止条約」の締結国会議の締結国に参加することを訴えるキャンペーンポスターが何枚も張り出されていたのです。「持たない」「使わない」「持ってることを誇らない」「持っている量を競わない」(記憶が不明確で申し訳ありません)等々を訴えているのです。「なぜ?」と思いましたが、すぐにわかりました。実は、清瀬市は非核宣言都市を公に宣言している街ですし、8月はそのことを公に訴える月なのです。

西友から出て5分足らずでけやきホールにつきました。12時を少し回っていました。コンサートは、1時開場、2時開演です。のんびり待っていようと思っていたら、そうもいきませんでした。同じく早めにいらっしゃった信者さんがおられて、おしゃべりし、催し事のパンフレットを見ているうちに1時の開場時間が来て、ホールに入りました。

かなり広い会場ですが、ソーシャルデスタンスをとって、椅子の半数しか使えないので、結局、入場が許されたのは100人どころか、もっと少ない人数のようでした。コロナ憎(にく)しに尽きるのですが、今回開催されただけでも幸いでしたと木野さんはおっしゃっていました。

今回は、ミラベル室内アンサンブルの定期演奏会で6回目を数えます。パンフレットを読むと、指揮者の柴さんご夫妻が、手塩にかけて育てた弦楽奏者が中心になって活躍している合奏団だそうです。

木野恵以子さんのご長男、雅之さん(日フィルソロコンサートマスター)は、ゲストとして出演されたバイオリン独奏者なのです。当日の演目は、ホルストのセントポール組曲、カタロニア民謡の鳥の歌、そして、ビバルデイの「四季」全曲でした。

「四季」は、順序を変えて、秋から始まり、夏で終わるように、今の季節に則った順序で、それがとても良かったです。雅之さんは4歳からバイオリンを始め、50年以上のキャリアと、弦楽器奏者にある、年齢から来る衰えを感じさせないどころか、むしろ、力強い深みを感じさせるとの定評を得ているそうです。素人の私には何もわかりませんが、一句、贈るとするならば「木野さんのビロウドのような音色かな」です。

西川神父絵