主任司祭 西川 哲彌(にしかわ てつや)

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4月23日、政府から、コロナウイルス感染症の拡大に対応して、三回目の緊急事態宣言が発出され、先週末、つまり、6月20日に解除されて、東京千葉を含む首都圏が、ある程度、通常の生活に戻りました。

それなりの感染防止への厳重な注意が促されてはいますが、とりあえず、ミサが、これまでの時刻表通り行われるようになりホッとしています。21日の月曜日、時間通り週日のミサを捧げました。「とって食べなさい」と、ご自分をパンにして、食べさせる聖体祭儀ですので、この秘跡がコロナの感染源になることは、何があっても避けなければなりません。気を遣います。23日は参加者はお二人でしたが、人数の問題ではありません。

ミサの準備をする信徒も、二ヶ月以上も空いたブランクを埋めて、以前と同じようにしていくことは大変です。若い人なら、何ということはないのでしょうが、ミサの準備や後片付けは、年配者の仕事です。参加したお二人が、思い出しながら一つ一つを、丁寧に準備されていました。問題ありません。さすがです。「多少まちがっても構いません。頭に浮かぶだけのことをしてくだされば。」と申し上げました。

オリンピック大会でも、感染事情によっては、無観客とか、中止の可能性ありと、政府が宣言しているくらいですから、教会の試行錯誤は可愛いものです。教区本部から出されている感染防止のルールがきちんと守られ、コロナが終焉を迎えるまで一歩一歩、歩んで行けば、今の苦労は報われるでしょうし、笑い話の種になると思います。

未だに、感染が判明し、三日も経たないうちに命が絶たれるような報道もされていますので、気を抜かぬように、生活を正していくしかないでしょう。私も、手術、リハビリと、この三ヶ月、迷惑のかけ通しでしたので、気をつけながら毎日を過ごしています。 何しろ、集まれば最高200人は収容できる建物と、広い敷地に一人で生活していますので、気を使わないようで、1日に2回は、敷地の中の端から端まで歩いています。出会う生き物は、猫とカラスと鳩とスズメたちです。猫は、顔なじみになっているのが三匹、白と茶トラと黒です。

清瀬教会は、伝統的に、聖堂は鍵をかけません。鍵をかけないばかりではなく、玄関の戸が開いていて、人間でも、猫でも、中に入れます。昨年のことですが、人が一人、何回か、長椅子に寝ていました、緊急避難で一晩寝てしまうということはありえますが、聖堂を、宿代わりにすることはできません。その代わり、猫が寝ていることがあります。玄関だけなら大目にみるとしても、祭壇の前に寝ることはお断りです。なぜなら、猫が寝た後は、絨毯やマットの上に、寝ましたよ、という印の毛がべったりついているので、後片付けが大変なのです。

さてさて、鳥達の話をいたしましょう。食べ残しの魚や、ハンバーグは、そのまま、ベランダに置きます。カラスの餌になります。一つ驚いたことが最近ありました。冷蔵庫を整理していると、卵が三つ、隠れていました。三週間は経っていると思われます。食べて食べられなくはないかなと思いましたが、ちょっと心配だったので、カラスに回すことにしました。早朝です。食堂から見えるところに置いたので、カラスがどうするかを、それとなく見ていました。割と早くカラスがやってきて、卵を見ていました。そして、そこで割ったり、食べたりするのではなく、くちばしを大きく開けてつかむように持ち上げ、パタパタと何処かに運んだのです。すぐに帰ってきて、あとの二つも同じように持ち去りました。私は、ひたすら驚き感心して見ていました。あの嘴は、かなりのものを、そのまま運ぶ能力があります。

次は鳩のことです。隣の団地の屋上に、いつも、二羽の鳩がとまっていて、教会のベランダを見ています。鳥は、しばしば、二羽が組んで行動を共にする習性があります。この夫婦は、朝とか夕方、ひたすら、教会のベランダに撒くスズメの餌を狙っているのです。以前にも報告しましたが、鳩とスズメの餌の食べ方は、大の大人と、小さな子どもの差があります。おそらく10倍くらいは違うでしょう。まるで、掃除機のような勢いで餌を食べてゆくのです。すごいです。まるで子ども食堂に、腹をすかせた大人が入り込んで、目の前の食べ物を、かたっぱしから食べていく感じです。もともと、スズメたちのために用意された餌です。鳩が来ると、何倍かの速さで食べられてしまう感じです。

体も鳩とスズメでは、何倍も違います。ですから、鳩に食べられないように工夫をしますが、うまく行きません。様子を見ているだけです。鳩の勝ちです。最近、スズメたちのための餌やりを変えました。今までのように、ベランダに直接撒くのではなく、花の鉢を少し高目に置くためのスタンドに、土鍋の蓋を置いて、その中に「小鳥の餌」を、たっぷり置くというやり方です。 何しろ、数十羽のスズメが群がって餌を突くのですから壮観です。見ていると、時間の経つのを忘れます。

西川神父絵