主任司祭 西川 哲彌(にしかわ てつや)

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「たとえ再々度、緊急事態が宣言されるようなことが生じても、東京五輪はやります」と総理大臣が意思表明しては仕方がありません。アスリートたちの目の覚めるような技を、朝から晩まで映し出すテレビの画面に目が注がれるのも仕方のないことです。オリンピックとは、所詮あらゆるスポーツの頂点、つまり世界一を決めるショウビジネスの場だったのです。

「普通、人命が危険にさらされるような状態なら、中止にしますよ。」と政府の専門家会議の分科会の会長が国会で発言されました。ギリギリの忠告は無視されました。責任者不在のまま、東京五輪に突入です。

さて、私、5月の連休明けに教会に帰ってきて、一月余り経ちました。緊急事態宣言中ですので、基本的にミサはありません。週日も、主日もです。しかし、葬儀ミサとか、個人の追悼ミサはありました。埋葬式(納骨式)は度々ありました。ポツポツと、聖体拝領を希望される方があって、飛んで行くような感じで聖堂に行き、ご聖体を授けました。比較はできませんが、ミサを捧げるのと同じ緊張感です。

さて、趣味の園芸も気が抜けません。何度も報告させていただいていますが、いちご畑、トマト畑、花壇は、毎日毎日が勝負です。トマトは、月遅れの植え付けでどうなることかと思っていましたが、ぐんぐん伸びて、花を咲かせ、受粉が終わり、花が散って、瞬く間に小さな実がつきました。第一果です。初夏の太陽を浴び、養分と水分を充分に吸ってあっという間に50センチを超え、第二果をつけました。

茎が伸びてゆきます。すると20センチくらい伸びたところで三番目の花が咲きます。三番目の花が実になり始めると、初めての実が赤くみのって食べごろになります。その時茎は太くなりひ弱だったトマトが、木のような茎になり、1メートル近くに成長しています。

一回目の実は、大体8個位つきます。実の大きさにもよりますが、中ぐらいの実なら5個、小粒なら15個くらいつくこともあります。ミニトマトならもっと多いこともあります。今は、一番先に咲いた花が実になっていますので下の方です。やがて、二番目に咲いた花が実になってきます。

トマト畑は、正味一坪の広さです。つまり、畳2枚、2畳の小さな畑です。同じ畑に2年3年とトマトを植えること(連作)は収穫が落ちて、収入にならない。だから、毎年は植えないことになっています。しかし、その原則を破って、3年連続のトマト畑をやっています。

今年は、私が入院、リハビリと教会を空けていたので無理かなと、半分あきらめていました。大体、5月の連休で終わっていることだそうです。たまたま、大きな苗屋さんで余っていたのを見つけて買ってきたのが、今年のトマト苗でした。「余り物に福あり」とはよく言ったものです。残っていたものをまとめて買ったので、いろんなトマトが混ざっています。黄色いトマトも4本入っています。手当たり次第買ったので、数えてみると17本になっていました。

畳2畳に17本も植えたのですから、賑やかです。今はなんとかなっていますが、これで、赤い実が取れる頃は大変でしょう。トマトの林を、分け入って取ることになるかもしれません。

何回も申し上げることになりますが、どなたでも遠慮なくとってください。できれば、真っ赤になっているものをとって、近くの水道で洗って食べてみてください。種類にもよりますが、木に付いたままで真っ赤になっているトマトは、甘いものです。スーパーなどで売られているものは、少し赤くなっているのをとって、運びながら、真っ赤にするので、甘さは採った時の味です。トマトの木になったままで熟れたトマトは、少なくとも完熟して甘くなっているトマトの味です。

トマトの木を傷めないように収穫してください。持ち帰りも歓迎です。今は花盛りですが、あと一月余りで、それ以上伸びないように芯を切ってしまいます。あとは、実が赤くなるのを待ちながら収穫してゆくだけです。

さて、花は花でも聖堂裏の花のことを紹介しておきたいと思います。昨年と同じところに、同じ花を植えていただきました。インパチェンスです。

清瀬に赴任した時、教会聖堂の裏がなんとなく寂しいので、何か花でも植えたいと思いました。

なぜ空き地になって、何も植えられていない状態が続き、置き場所のない物の置き場になっていたのか。それは、花にとって欠かせない日光が当たらなかったからです。そうですね、確かに、日の当たらないところで花は育ちませんし、花を咲かせることはできません。そんな時、ある方が「日差しを嫌う花があるよ。」と教えてくださったのです。「1日に3時間ばかり日が差せば、ちゃんと花が咲きます。」ということでした。あの場所にぴったりの花、それがインパチェンスなのです。今年も植えていただきました。4色合わせて12本。おたのしみ、おたのしみ。

西川神父絵