主任司祭 西川 哲彌(にしかわ てつや)

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二週間前にお祝いしたクリスマスは、コロナの怖さを実感させるに充分でした。つまり、人が溢れて、聖堂に入れない方々を、どうさばくかで頭を抱えていたのに、蓋(ふた)を開けたら、ガラガラでした。24日夜10時の英語ミサでさえ、30人を少し超えるくらいでした。結局、清瀬のクリスマスは、二日で6回のミサに、参加者は合わせて160人余りでした。予想外れに、言葉も出ませんでした。

はじめは、「なんだろう、なんだろう」と思ってはいましたが、数日たって納得したこと、それは、新型コロナの恐ろしさだったのです。新年のミサ、「神の母聖マリア」に来られたある信者さんが、おっしゃっていました。クリスマスの晩のミサに行こうと思っていましたが、家族のみんなが、「行くのをやめときなさい、コロナのウイルスをもらったらどうするの、お母さんだけでは終わらないのよ」と言うものだから、ミサ行きを取りやめにしました。多分、おなじようなことを周りから言われて、取りやめにした方が、少なからずいらっしゃったのでしょう。

新年のミサは、久しぶりに、定員45名を超えて、どんどんいらっしゃり、信徒ホールから椅子を運んできて聖堂の前庭に座っていただきました。その数30人余り。本当に神様は、良くしてくださいます。今年の元旦の午前中は、風がなく、日向ぼっこを楽しむような感じで、スピーカーを通して中の様子がそのまま伝わり、とても快適だったそうです。ご聖体を授けに行ったところ、皆、ニコニコ顔の感じでした。感謝感謝です。

さて、最近の私のことを報告させていただきます。私のことというより、スズメさんたちのことです。去年の秋、隣の団地の、樹木の枝払いで、宿にしていた木の枝が刈られて、あっちこっちと宿を探していたようですが、結局、聖堂の玄関横の金木犀にしたようです。こんもりとしていて、いかにも宿になりそうな木です。ムクドリのようにさえずったりしませんし、宿の木で糞をしたりしませんので、数十羽のスズメさんが止まっていても、ほとんど気づかれないと思います。問題は、餌を待つ間に止まっている桜の枝です。

清瀬教会の名物の一つは、巨大な桜の木です。教会が出発して80年近くなりますが、敷地の表側に植えられた桜が、いつの間にか巨木になり、教会の庭に枝を伸ばしています。4本の桜の東側、つまり、聖堂から見て左の端の桜の木は、司祭室のベランダで餌をもらうためにスズメさんたちが集まっているのです。数十羽のスズメさんが餌のために待っているのは壮観です。問題は、餌を待ちながら落とす糞です。実は、桜の枝の下は駐車スペースになっているのです。ですから、そこに車を止めたら、車の屋根やボンネットは 糞だらけになるということなのです。何を隠そう、そこに止めているのは西川神父の車なのです。なぜ、神父の車が停めてあるかを説明いたしましょう。

前任の伊藤神父さんは、ご自分の車を、聖堂と信徒会館の間の信徒会館よりに置いておられました。私も、自然と同じ場所に置いていました。まるでそこが、居住司祭のパーキングスペース(駐車場)のようでした。しかしながら、私のわがままで、そこに車がずっと置いてあることに違和感を感じ始めたのです。その訳は、そこには、小さな花のプランターと小さな畑があり、それを見る人のために、いい空間だなと気づいたからです。と言っても、あくまで、私が、勝手にそう思い込んでいるだけなのですよ。

ともかく、自分の車が邪魔でならないと思い、どこかに置く場所を考えました。教会の前庭は、広い駐車スペースになっており、そのどこかに置けばいいのですが、それができません。なぜなら、私にとって、公共の駐車スペースですから、私個人の車といえど、使ってはならないと思い込んでいたのです。ですから、委員さんに、近くに安い駐車場がないか探して欲しいと頼みました。

頼まれた委員さんも、教会の庭に止めておけばいいのに、なんでわざわざ外に置くんだろうと、訝(いぶか)しく思われたでしょう。私は、時々、私のこだわりのために、委員さんを困らせることがあります。その一つでした。結局、教会の前庭に置くことにしたのです。前庭の隅っこです。

さて話は続きます。ある時、買い物に行こうと思って、車に近づきました。すると、なんと、車の屋根とフロントガラスとボンネットに鳥の糞がいっぱいくっついているではありませんか。見上げると、車の上は、桜の大きな枝が伸びていて、そこにとどまっているスズメさんたちが落としているのです。その枝は、信徒会館の二階のベランダに一番近いところなのです。つまり、ベランダに撒(ま)く餌(小鳥の餌)を食べに行くための基地にしていたところだったのです。お分かりになったでしょうか。

私は、時々、車を洗います。スズメさんたちの糞を洗い流すためです。まさか、糞だらけの車で買い物に行くわけには行かないでしょう。

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