主任司祭 西川 哲彌(にしかわ てつや)

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主の御降誕(クリスマス)まで一ヶ月を切りました。新型コロナの急激な感染増加があちこちで発生している中で御降誕の日を迎えなければなりません。どの教会も、予想外に参加者がいらっしゃると、どう対処したらいいか、その対応策に、頭を悩ませていらっしゃるようです。

主日(日曜日)のミサは、感染を避けるために、三密(密閉・密集・密接)を避けて行うようにと教区から指示があり、清瀬教会でも実施しました。結局、詰めれば150人くらいは入れる聖堂に、45名という定員が設定されました。年齢制限と地区別の割りふりの結果、45名を超えることはなく、スムーズにやってこられたのは幸いでした。なにしろ、この定員を超えた状態でミサが行われるとなると、聖堂の使用を禁止するという大司教様の厳命があるからです。

問題はクリスマスです。どの教会も、ミサの回数を増やしてなんとか守り切ろうとしています。ある教会は九回のミサが組まれているとのことです。清瀬も、英語ミサを含めて六回のミサをすることを、委員会で決めました。詳しいことは、追って、詳しい内容が郵送されるはずです。

さて、三密を避けるとなると、収容人数が急激に少なくなるのは仕方がありませんが、聖堂の作り方に工夫が施されていると、収容人数が増えてもなんとかなるのです。例えば、麹町教会(聖イグナチオ教会)やカテドラルマリア大聖堂がそうです。麹町には、広い二階席があります。カテドラル大聖堂は、普通、半分くらいしか使われていません。この二つは、もともと大きく作られていますが、こじんまりとした聖堂としては、浅草教会がよく作られているとおもいます。浅草は、特に信徒会館はないのですが、聖堂のドアを開けると広いロビーになっていて、参加者が増えるとそのロビーも聖堂の続きとして使えます。さらに、二階の広い通路も、カーテンを開ければ、聖堂の二階席として、ミサに参加できます。いつもは使わないけど、参加人数が多くなれば、戸を開けたり、カーテンを引いて広く使う工夫は、女性の発想ではないかと思います。浅草教会の聖堂建て替えには、

今田健美師(1982年帰天)と藤井泰定師(2013年帰天)の尽力の陰に、多くの信徒の知恵が結集されていたことを忘れてはなりません。女性や若い人の意見があちこちに生かされていると聞いています。

さて、クリスマスを間近に控えて、教会委員会は、いろいろな場合を想定して、対策を練っています。なにしろ、今までは、「来てください、どうぞ来てください」と呼びかけていました。そして、できるだけ入っていただき、ミサの後のパーティーにも、参加していただき、用意したご馳走でお腹をいっぱいにしていただくのが定番でした。いつもは来られない方もクリスマスにだけは行きたいという方もいらっしゃっていました。

お客さんがホールにあふれ、「教会のクリスマスっていいなー。やっぱり、本物のクリスマスなんだ。」と嬉しい感想を聞いたりしたこともあります。クリスマスは、いつもは高い教会の敷居が低くなる日です。教会としても、いつもよりもっともっと来ていただき、一緒にイエス・キリストの誕生を祝っていただきたいという気持ちです。

クリスマスのイメージは、サンタクロースとクリスマスプレゼント、それにデコレーションケーキとクリスマスパーティーでしょう。喜びの主役は子ども達です。今年は、パーティーもなし、飾り付けも質素にするという、寂しいクリスマスになります。それは、三密を厳守しながら、クラスターを起こさないという、見えない鎖が教会に巻かれているからです。世界中が新型コロナの感染にさらされ、感染を広げないために、最大の注意を払いながら、質素の限界に挑戦するようなクリスマスが、今年のクリスマスです。

いつもなら、クリスマスを機会に、教会のいい雰囲気を味わっていただきたい、出来れば、引き続き教会に来ていただきたいと思っています。とかく、教会は、入りづらい印象を与えていて、ちょっと行ってみたい、聖堂に入ってみたいという気持ちがあっても、今一歩が踏み出せないのが実情でしょう。考えてみれば、私自身も、同じような印象を抱いていた時がありますのでわかるような気がします。コロナが去ったら、思う存分盛大なクリスマスを祝いましょう。

さて、クリスマスは近づいてきます。24日と25日が無事終わりますように、準備を進めて参りましょう。何しろ、定員45名は、動かしようがありませんから。

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