主任司祭 西川 哲彌(にしかわ てつや)

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今年は花や果物にとって不作の年かもしれません。教会の庭の花は、インパチェンス、皇帝ダリアが、さっぱりでした。それにいただいた球根をルルドの前の花壇に何回か植えましたが、どれも芽を出すには出しましたが、そのあと、開花までに至らず、しぼんで枯れてしまいました。

まずはインパチェンスです。昨年のことが忘れられません。聖堂の裏側の、どんなところでも茂ってしまうドクダミや藪枯らしでも、ひょろっとしか伸びない、1日にたったの一時間も日の当たらない土地です。花屋さんに話したら、「インパチェンスにぴったりの土地だよ。今度、市場に行った時、買ってきてあげるから、植えてみたら」と言われ、スコップで50センチほど掘って牛糞や堆肥を入れ、土台を作り、掘り出した土をふるいにかけて畝を作り、インパチェンスの苗を10本、一列に植えました。5月頃でした。日が当たらないところに花が咲くものかと思っていましたら、夏過ぎに、茎が伸びて8月過ぎに50センチ以上になり、花をつけ始めたのです。

インパチェンスは、水を切らしたら、しぼんで枯れてしまうからね」という助言をいただいていましたので、朝晩、散水を欠かさないようにしました。結果的に、花の勢いは衰えることなく咲き続け、見事、花の帯を作っているような感じでした。

聖堂の裏で、花が大きな帯を作っていると週報に書いたりしましたが、行く人はあまりいません。聖堂の裏は、行きづらい場所になっていたのです。時々、子どもたちが鬼ごっこで、聖堂裏を駆け抜けることがありました。それを見て、石ころや、雑草に足を取られることがないようにしました。それは、子どもたちばかりではなく、大人の方々にも、美しく咲き誇ったインパチェンスを見に行っていただきたいと思ったからでもあります。

今年も去年と同じように楽しんでいただこうと思ってインパチェンスを植えました。そして、朝晩水をやりました。はじめは、順調に伸びてくれました。しかし、昨年のようには行きません。花屋さんに話したら「秋になったら、枝が伸びてきて、花が咲きます」とのことでしたが、結局、咲きませんでした。残念ですが、今年は諦めて。来年にかけることにします。

さて、残念な花がもう一つあります。それは皇帝ダリアです。昨年は、台風の時期に備えて、高い柵を作り、強風に備えました。柵に囲まれながらすくすくと育ち、お隣のアパートのガラス窓の目の前に達するほど伸びました。教会の前の通りを行く方が、「よく咲いていますね、珍しいですね」とそばに寄ってみてくださるほどでした。見事な咲きっぷりでした。それが今年は、幹は去年の約半分しか伸びていません。何か、こちらに手落ちでもあったのかと、反省しているところです。

反省のついでに、もう一つ、残念な報告をしておきたいと思います。それは、トマトの後裏作として植えた、白菜とキャベツのことです。予想通り、見事に虫にやられました。

猫の額ほどの畑です。(畑はどこにあるのですか?と訊かれることがあります。教会の門を入ると、真正面に見える緑の小さな帯がそうです。聖堂と信徒会館の間です。)この3年、5月ごろにトマトの苗を買ってきて植えて育ててきました。土地が良いせいか、すくすくと伸び、信じられないほどの実をつけました。幹に付いたまま熟(う)れたトマトの実が、いかに甘くて美味しいかを教えてくれる実験材料になってくれました。

トマトを収穫した後は、畑を休ませるつもりで、何も植えず、雑草をとるくらいでいました。どうせ、虫の餌場になるだけだけれど、裏作として、何か野菜を植えてみようと思いつき、手っ取り早く、白菜、キャベツ、さやえんどうを苗で取り寄せ植えてみたのです。

コロナが収まれば「ランチ」が始まる。ランチに、ちょっと色を添えるとなるとこんなものかなと選んだわけです。以前に、白菜をやったことがありますが、虫にやられました。なにしろ、無農薬で育てようと歌っていますので、虫の攻撃は覚悟の上です。この三年をかけて、畑の土は、いい土にしてあります。何を植えても、大丈夫です。花屋さんに頼んで、市場から直接手に入れていただいた苗ですから、育つのは問題ありません。問題は「虫」です。

苗を植えて1週間経ったら、苗が土から養分を吸いあげはじめました。びっくりするほど、伸びてゆきます。二週間経ちました。皆さんが「すごいわねー」と感嘆するほど成長しました。たちまち、20センチくらいになりました。そして、発見したのです。虫が食った跡を。そしてさらに一週間後、白菜もキャベツも無残な姿になりました。「相当美味しいんでしょうね」と、どなたかがつぶやきました。そして、「使いたくないけれど、農薬、ちょっとだけやろうか。」ということになり、やってみました。どうなったか、また、報告致します。

西川神父絵