主任司祭 西川 哲彌(にしかわ てつや)

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ステイホーム(家にいなさい)で、バスや電車に乗ることのない生活が続いています。マスクをしていても、人ごみにまぎれると、つい、ウイルスを吸い込んで感染したり、自分自身が人に感染させたりするのではないか?という心配で遠くに行かないようにしています。

しかし、月に二回は、バスと電車を乗り継いで、出かけるのが御茶ノ水です。曜日も時間も決まっていません。それは、その日の診療やリハビリが終わった時に二週間先の日時を決めるからです。火曜日のこともあれば、水曜日、木曜日のこともあります。医師による診療は、必要に応じておこなわれますが、リハビリは必ずあります。主要な目的はリハビリです。約1時間のリハビリのために、往復3時間以上の時間をかけて通っているというわけです。

リハビリの日は、約2時間前に教会を出発し、「ふれあい通り」と並行している小金井街道のバス停で南口の停留所からくるバスを待ち、乗り込み終点の「JR武蔵小金井駅前」で降りてJRに乗り換えます。バスはいつもガラ空きですが、道が混んでいて、ひどい時は1時間近くかかることがあります。だから教会を早く出ることになるわけです。空いている時は30分ぐらいで着きます。

JRは、快速東京行きです。だいたい、10分以内に来ます。もう半年以上乗っていますので、新型コロナに対する意識が、乗っている方々の様子でわかります。5月頃は座っている方はとても少なく、いわゆる「三密」が意識されていました。しかし、6月7月と進んで行くうちに、コロナ以前に戻って行きました。違うのは、皆マスクをしているということだけです。

「お茶の水整形外科」は、駅から歩いて約3分、ロシア正教会のニコライ堂の隣りにあり、8階建のビルが全部、整形外科の病院関係領域になっています。

余談ですが、JRお茶の水駅は何年もかけて大改造を行っています。1日何十万人の乗降客を抱えながら、少しずつ改造して行くのは大変な工事だと思います。最近、昔の面影がすっかり消えました。

二階で申し込みを終えて、指定されたリハビリ室に行き、約束している作業療法士の先生のデスク前に到達します。挨拶して、体温と血圧を測定し、「いかがでしたか」の質問が始まります。二週間の間に、課題として出された体操をきちんとやってきたか、その結果、ひざ関節の具合がどう改善されたか問われます。そして、実際の歩きを見たり、階段に行って昇ってみたり降りてみたりし、その様子を見て、次の体操を進めてくださいます。 指導を受けている作業療法士の滝沢純子先生は、4月から担当してくださっています。「少しずつ良くなっていますが、まだまだです。家に帰っても、リハビリ体操をきちんとやってくださいね」と、いつも、おっしゃいます。

信者さんの紹介で、このお茶の水整形外科に通い始めたのは、今年の1月末でした。院長先生の銅冶(どうや)英雄先生は、レントゲン写真を見ながら、「3ヶ月ほどで治るでしょう」とおっしゃいました。しかし、治療が進むにしたがって、簡単に行かないことがわかり、「半年はみてください」とのことでした。

もともと、数年前にやったアキレス腱断裂に端を発し、3年前に、やはり右膝の半月板消耗で、飛び上がるほどの痛みを感じました。その右足を庇いながら生活しているうちに、左足の膝にきたのです。軟骨はほとんどなく、歩き方によって上下の骨がぶつかることがあり、それが痛みの原因となっているという説明です。年齢が進むと、誰もが通らなければならない関所だということも前提になっています。 それでは、どうすればいいのか?ということが出てきます。方法は二つです。リハビリを続けて、筋肉をつけ、骨のぶつかりを和らげて行くこと。他のひとつは、外科手術です。私の日常の様子を見て、「手術しかないでしょう。みんな手術をして、颯爽と歩いていますよ」といってくださる方がいます。病院の先生も、柔らかく手術を勧めてくださいます。ありがたいアドバイスですが、私はまだ、手術を受け入れる気持ちになっていません。

実際、毎日なんとか生活していますし、花に水をやったり、ちょっとした作業もできています。なんといっても、1日に10回以上、信徒会館の階段を降りたり上ったりしています。以前は大変だった頃がありました。手すりにしがみつき、痛さと戦いながら、降りたり上ったりした時もありました。リハビリのおかげで、今は割とすいすい上下しています。また、時々、自転車で北口の西友4階の本屋さんとか、花屋さんに行ったりしています。痛いこともありますがともかく生活に支障はありません。でも、自由に歩きたいので、月二回のお茶の水通院は続けようと思っています。

面白いことがあります。それは、電車です。武蔵小金井から快速でお茶の水へ行く時、乗り過ごしたことは一度もありません。しかし、帰りはうつらうつらしているうちに、乗り過ごして国分寺とか立川まで行くことがしばしばあります。帰りは気が緩むのでしょうか。

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