主任司祭 西川 哲彌(にしかわ てつや)

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先週の木曜日の午後、ユナイテッドシネマ新座(にいざ)に行って「ランボー ラストブラッド」を見てきました。

ユナイテッドシネマ新座は、場所的に、わかりにくい印象でした。しかし、いろんな道が交差しているだけで、わかってしまえば、教会から20分ほどの近いところにある映画館です。スクリーンが六つもあり、いわゆる「シネコン」式の映画館で、パソコンで調べてみると、話題になっている作品がかかっていることがわかります。行ってみたいなーと思いながら、新型コロナの感染が心配で、行くのをためらっていました。今回、「ランボー ラストブラッド」が上映されることを知って、何が何でもという気持ちで出かけました。

映画「ランボー」は、約40年前「ランボー ファーストブラッド」が、シルベスター・スタローンという俳優主演で公開されたのが始まりです。ベトナム戦争から帰ってきて、罪悪感と孤独感に沈む元兵士たちに、どれほど、無言の励ましを与えたことでしょう。

ランボー(ジョン・ランボー)は、アメリカ陸軍特殊部隊(グリーンベレー)出身の退役軍人で、鍛え上げられ身体と、どんな状況の中でも生き抜く技術を身につけています。その能力を買われて、かつての上司から、捕虜になっているアメリカ軍人を助け出すという使命が与えられ、果してゆくというのが第一作のメインテーマでした。主な武器は、ナイフと弓、それに、その場で作られる仕掛け(落とし穴とか、わな等)。それに、超人的な格闘技は、何人もの強力な敵兵を、バッタバッタとやっつけるシーンに拍手がわき起りました。

映画「ランボー」は人気があって、シリーズものになって行きました。舞台も、ベトナム(二作)からアフガン、そして今回はアリゾナ州とメキシコへと変えて行きました。

なにしろ約40年前からですから、私の司祭生活と重なってきます。司祭研修会の休憩時間に、たまたま近くの映画館でやっていたので、何人かで見に行った思い出があります。

ランボーシリーズで今回が5作目。ラストと銘打っているので、ランボーというタイトルの作品はこれで終了ということでしょう。今回のストーリーの舞台は、故郷アリゾナとメキシコです。故郷に帰って牧場を営みながら、古い友人のマリアと、マリアの孫娘ガブリエラと3人で暮らし、ガブリエラの成長を見守り、ベトナム戦争で受けた心の傷が癒されていっていました。ところが、ガブリエラは、噂で実の父親がメキシコにいると知って、ランボーやマリアの反対を押し切って、会いに出かけます。

ガブリエラは確かに父親に会い、喜びます。しかし、魔の手は、ガブリエラを襲い、メキシコ最大の人身売買の組織に拉致されてしまうのです。ランボーは、心配してメキシコに出かけます。そして、事実を探り出します。そしてナイフ一本で組織の本部に挑みましたが、何十人の屈強な男たちに半死半生の状態にされてしまいます。たまたま、そこを通りかかった、女性に助けられ介抱を受けて生き返り、アリゾナに帰り着きます。車には、息を引き取ったガブリエラが横たわっていました。アリゾナで体を回復させたランボーは、再度メキシコに行って、組織のボスに復讐し、アリゾナに帰って、仕返しに来るであろう、カルテルの面々を迎える仕掛けを作るのです。そして、ランボー一人と、暴力に長けている何十人の男の戦争が始まるのです。(あとは、映画をご覧ください。)

約40年、ランボーの主役のやってきたシルベスター・スタローンさんも年をとりました。パンフレットによれば、1946年生まれだそうですから、今年75歳。今どき、75歳は「まだまだ」の年齢です。でも、ギラギラした格闘技一本の作品に出ることは限界があるでしょう。残りの人生を、ナイフと弓とダイナマイトではなく、燃えるような心と、老いにかまけない愛(捧げる愛)で感動を与える作品を期待します。スタローンさんについたイメージを変えるような、優しい役を演じていただきたい。「この方が、かつてランボーを演じていたのか」と、目を疑うような作品を作ってください、と、メッセージを送りたいと思います。

話は変わりますが、ランボーを見ていた観客は数人でした。ほかの会場も、同じようでした。新型コロナの影響は、こんなところにも出ています。人が来ても来なくても、上映スケジュールに変更なく写して行くのには驚きましたが、

いい作品であれば、観客は集まります。頑張ってくださいと、エールを送ります。

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