主任司祭 西川 哲彌(にしかわ てつや)

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今週は、水曜日が灰の水曜日で、この日から、四旬節が始まります。30年程前なら、一週間くらい遅れて、南米ブラジルのリオデジャネイロで繰り広げられるカーニバルの様子がテレビで報じられておりました。そのお国柄を拝見するような感じでした。

四旬節の始まる三日前、つまり、日曜・月曜・火曜日の三日間、踊りまくり、食べまくるお祭りが行われる行事になっており、それを見るために人が集まり、大変な行事になっているということでした。その映像が、一週間くらい経って、日本のテレビで、ちらっと放映されました。なにしろ、ブラジルは、日本と季節が反対になっており、カーニバルといえば、暑い時期の祭りで、服装も開放的で、それも、カーニバルの印象に結びついて見られていたようです。

今ではオンタイムで、南米のみならず、ヨーロッパのカーニバルの様子が報じられ、特有のご馳走や踊りを楽しんでいる姿を、画面を通して見ることができます。

さて、日本では、灰の水曜で始まる四旬節は、春を迎える時期にあたっており、復活祭を、満開の桜の中で迎えることがあります。今年の復活祭は、4月12日ですから、桜の花も微妙なところでしょう。でも、桜だけではなく、いろいろな花が競うように咲かせる時期になっています。

さて小鳥たちはあれからどうなっているか、春直前の様子を報告いたします。昨年末、寒い時期に、たまたま、賞味期限を過ぎたお菓子を砕いて二階の司祭室のベランダに撒いたところ雀が寄ってきてついばみ、きれいに食べたことから餌やりが始まりました。

都心ではあまり見られなくなった雀が、2〜30羽集まってくるのを見、この時期は食べるものが少ないから、餌を置くと集まってくるよという話が本当であると知りました。ふと気づいて、ホームセンターのペットコーナーで「小鳥の餌」を見つけ、買ってきて、毎朝、一握り撒いてみました。ガラス越しに見ていると、雀が4〜50羽集まって、あっという間に「小鳥の餌」を食べてしまいました。

ところが一週間もしないうちに、「ここは俺のものだ」というように、雀を追い払う鳥が現れました。雀より一回り大きい鳥で、ベランダの柵の上に陣取り、雀が来ると、声を上げながら雀の群れに突っ込んで行きます。雀は、一斉に飛び立って逃げます。なんという鳥か解りません。

早速、本屋さんに行って、「野鳥図鑑」(ナツメ社刊1500円)を手に入れて、学習が始まりました。答えはヒヨドリでした。本には、「にぎやかで闘争心と食欲が旺盛、なわばり性が強い」とありました。よくわかります。いつの間にか、このヒヨドリがベランダを自分の領地にしてしまったのです。しばらくすると、ヒヨドリはもう一羽を連れてくるようになりました。付かず離れず、雀を追いやり、二羽で餌をついばんでいるのです。ともかく、雀を追い払いながら、自分たちのものだと言わんばかりのやり方なのです。弱肉強食の世界です。

そこで私は考えました。ベランダは広いのです。司祭室と和室の間は約15メートルあります。端と端に餌を撒けば、ヒヨドリの脅しも届かないだろうという作戦です。両方に撒きました。ヒヨドリは自分の領地を荒らされるというような感じで、気がついたら、追っ払いに行っていました。しかし、その時だけ雀は逃げますが、領主のいないところを狙って襲来し、食べるようになって行きました。

ある人から教えていただいたのですが、鳥は必ず、夫婦で行動するということです。それは、よくわかります。鳩でもカラスでも、もちろんヒヨドリでも、行動するとき、休むとき、必ずペアです。群がっているときは集団行動ですが、休むとき、餌をとるとき、二羽が、寄り添っているというより、まるで話しているような時さえ見かけます。電線にぴったりくっついて、お互いに毛繕いらしいことをしている姿を見かけると、夫婦なんだなーと思います。餌撒きは、冬の作業です。桜が咲く頃は、この作業も終わります。餌が豊富に出るようになるからです。本まで買って見ているので、鳥を見ると、なんという鳥かなと思って観察するようになりました。鳥に関することを少し覚えました。

びっくりするのは、鳥に詳しい人が、すぐそばにいるということです。花や植物に精通している人は珍しくありませんが、鳥に詳しい人も少なくないということは新発見です。花同様、季節と場所によって鳥の種類が違うようですので、興味津々です。

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