主任司祭 西川 哲彌(にしかわ てつや)
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清瀬市は来年からゴミ回収袋を値上げすると通告している。生ゴミも含む一般家庭ゴミ用の緑の袋(中)を、現行の1枚40円から、二倍の80円にしたいということです。40円が50円になるのなら、「そうですか、仕方ありませんねとなるのかもしれませんがが、一挙に80円となると「なんで?」と訊きたくなります。市のほうの答えは、ゴミの量が増えるばかりで、その処理に拠出する費用が高騰し、現行の市の予算ではどうしようもないところに達しているということなのです。詳しいことはわかりませんが、倍増に反対の署名運動が起きていて、訝しく思っている市民がいることは確かです。

さて、教会がある松山一丁目あたりは、月曜日と木曜日が家庭ゴミを出す日になっています。緑の袋に入れて口を縛り、門のそばに置いておくと、回収車が来て持って行ってくれます。問題がないわけではありません。それはカラスです。家庭ゴミですから、当然、カラスの餌(えさ)になるものが入っています。その鋭い嘴(くちばし)で、かなり丈夫なビニール袋を簡単に引き裂いて中身を周りに撒き散らして食べたいものだけを食べます。あっという間です。そのまま回収車に出すわけには行きませんので、もう一度、新しい袋を持ってきて、散らばっているゴミを入れ直して出すことになります。ですから最近は、教会の庭仕事をしてくださる信者さんにお願いして、回収車が来るまで見ていていただいています。

さて、鳥のつながりで、すずめ(雀)の報告をしましょう。都心では、あまり、すずめを見かけなくなったという話を聞きました。いても、一羽か二羽、木の枝にとまっている程度だそうです。空気のせいか、食べ物のせいか、よくわかりません。清瀬にはたくさんいます。

信徒会館2階の東側が司祭室になっています。10畳くらいの部屋が二つと、ダイニングキッチン、お風呂とトイレという間取りで、司祭が二人、ゆっくり生活できるようになっています。つまり主任司祭と助任司祭がいることを前提になっている作りです。そこを一人で使っているわけですから、肩身がせまい思いをしながら暮らしているわけです。南側には、広いベランダがあります。太陽が燦々と当たりますので、何か野菜か花をプランターで育ててみたい衝動に駆られます。トマトや茄子を育てたら、売るほど、とれることでしょう。

そのベランダに、食べ残したごはんを洗って撒いてみました。カーテンを引いてこちらが見えないようにしておきました。しばらくして、何か来ているような感じがしたので、カーテンの隙間から、そっと見てみると、すずめが10羽ばかりで食べているのです。じっと見ていると、カーテンが少し揺れたのに気付いたのか一斉に飛んで行きました。大変な警戒心です。

それから、賞味期限が過ぎたお菓子とか、出汁を取った後の魚とかを砕いてベランダにまいておくと、すずめだけではなく、セキレイやヒヨドリやムクドリ、少し大きな塊を投げておくとカラスが来て食べていました。カラスは、賢い鳥です。まず、見張りがベランダ近くの電線に止まってこちらの様子を見て

「からす語」で食べ物があると仲間に知らせます。すると、数羽やってきました。その時、すずめたちは難を避けるように、飛び立っていなくなりました。すずめにとって、からすは、巨大な生き物なのでしょう。

自炊をしているので、野菜の切れ端や、肉や魚の捨ててしまうようなところを、ちょっと、お湯に浸けたり、小さく刻むと、鳥の餌になります。鳥も食べないものはベランダに残ります。それはゴミとして、ホウキではきとって捨てます。魚の骨とか、食パンの固い耳などはカラスも食べません。

この前は、棚の隅から、賞味期限を3ヶ月も過ぎているお菓子が出てきました。箱に入っていたのでつい見過ごしてしまったのです。全部袋から出して砕きました。一握りくらいずつベランダにまきました。この時は、すずめが20羽余り来て食べていました。大群です。人家に来て食べているので野生とは言い切れないかもしれませんが、清瀬にはすずめがいるんだと実感しました。

お米を作っている穀倉地帯では、すずめは害鳥です。何百というすずめがやってきて収穫直前の稲を食い荒らすからです。しかし、ベランダに来て菓子をつぶした粉をついばむすずめたちは、かわいいです。ほっとします。

図1